『「金権編集長」ザンゲ録』

  • 20:29 ターザン山本『「金権編集長」ザンゲ録』(宝島社)読んだ。馬場や馬場夫人、その他の団体関係者から賄賂的な金銭を受け取って編集方針を決めていたという今更の告白は、まったく想像の範囲内で、金額も「まあ、そんなものだろう」という感じ。本人のごっちゃん体質を知る人には衝撃度は低いのでは。
  • 20:31 金銭の話よりも、レスラーのメンタリティに関する、あまり聞いた事のないエピソードの方が興味深い。ラッシャー木村が「向上心がない」と書かれた事を気にした件や、馬場が鶴田VS三沢の三沢勝利という結末を頑なに拒んだ件、坂口が高田VS武藤の際、高田のシナリオ破りを異様に恐れていた件など。
  • 20:39 週プロの編集方針に一貫性がなかったのは単にアイデアを提供するブレーンが複数いたからというのは笑った。ただ、全てを「面白いか否か(売れるか否か)」で判断し、選手や団体への思い入れは二の次という姿勢は全然良かったと思う。結果、実際に面白い事が色々起こり十二分に楽しませてもらったので。
  • 20:47 離婚や自宅競売の話は芸としても既に飽きたしどうでもいい。それら醜聞や本書によりターザンの過去仕事が葬られるのが勿体無い。例え拝借したアイデアでも誌面が挑発的で刺激的だったのは事実だし、時々凄くいい原稿も書いていた。高田引退時の「UWF青春の墓標」というコラムは今も心に残っている。

「金権編集長」 ザンゲ録

「金権編集長」 ザンゲ録


「鶴田が馬場から三沢に勝たせろと命じられた日」http://bit.ly/bjJYOP

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