『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

  • 16:17  SPACE BATTLESHIP ヤマト』観た。自分は『さらば〜』を劇場で観た直撃世代。で、実写版の感想は「…」。アニメ『ヤマト』の特徴は『真っ赤なスカーフ』に象徴される安易で過剰なヒロイズム&センチメンタリズム。そのあざとい作風が日本人の好みに合致したからこそブームとなった。
  • 16:19  今回の実写版では、まずその肝心なヒロイズム&センチメンタリズムが微塵も感じられない。加えてもうひとつの『ヤマト』の肝であるタメ&ハッタリも全くなし。見せ場である瓦礫からの発進も初ワープも、淡々とあっさりと素通り。大衆娯楽作『ヤマト』の下品かつ抗いがたい魅力が綺麗に排除されている。
  • 16:21  『ヤマト』といえば「儚げな美女」だがそれもない。目的地の惑星イスカンダルになんか知らんが綺麗な女の顔が浮かんでいるからこそヤマト乗組員は14万8千光年を旅する気力が沸くのだ。綺麗な半裸の女を出せよ。更にワープ時における森雪のサービス・ヌードもナシって本当に見世物が分かっていない。
  • 16:23  日本の漫画やアニメは記号的でディフォルメされた物が殆どだから実写に移し変える事は不可能だし無意味だ。やるなら三池『ヤッターマン』のようにグロテスクを承知で「生身の俳優によるアニメ」を徹底的にやるしかない。実写『ヤマト』はリアルに振るのか漫画に徹するかの方針も中途半端だったと思う。

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