フィクション狩り

  • 21:17  世界で最も凶暴な動物・人間は、程度の差こそあれ、誰でも歪んだ願望や暴力衝動を秘めているものだ。だがそれをいちいち発露させていては社会が維持できないので、表面上は皆各々の衝動を隠している。そこで行き場のない欲望のはけ口となり安全弁となるのが、文字や絵や映像を使ったフィクションだ。
  • 21:18  フィクションを無理に抑えつければ、欲望は必ず別の形で暴発する。その対象が絵や写真や映像ならば誰も傷つかず欲望は静かに解消されるだけなのに、欲望からの盾であるフィクションが無くなれば、今度は絵ではない現実の弱者が、理不尽な衝動の真の犠牲者となるだろう。なぜそれが分からないのか。
  • 21:20  問題は今そんなフィクション狩りをやっている場合なのか、ということ。昨日もいつも使っている駅で飛び込み自殺らしき事故があり、電車が止まった。人身事故、人身事故ってもう聞き飽きた。それなのに何を見当外れの馬鹿をやっているのか。目を向けるべきは他にある。本当に悲しく暗い気持ちになる。
  • 23:48  『トトロ』『火垂る』2本立ては初日に劇場で観た。『トトロ』では歓声あげてた子供らが、一転『火垂る』では恐怖のどん底に叩き落されてた。他の劇場は知らんが子供大泣きで途中退場者続出。係員に文句つけてる親も。『火垂る』は未完成で一部の絵が線だけ。自分は「さすが高畑」と演出だと思ってた。

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