ミニマムな侵略ＳＦ『スカイライン征服』

• 19:26  『スカイライン征服』期待ゼロで観たら面白かった。地球侵略という大ゴトをマンション内部と周辺のみの限られた舞台で描く手法が面白い。情報が入らず、侵略者の正体や目的、現地以外の状況が全然分からん不安感。部屋にいればいいのに「俺ちょっと見てくるわ」と外に出ちゃう奴とか相当リアルな感じ。

• 19:29  人物に魅力がないとの批判多し。確かに地球の危機を救う英雄も撃退方法を考案する天才も出てこないが、ただ脅えて逃げ惑うしかない無力な凡人というのが逆に自分は面白かった。恐怖でパニックとなり「海に逃げれば何とかなる！」と根拠なき主張が飛び出すあたり笑ってしまった。

• 19:39  先行作品のイメージ、アイデアの拝借に無自覚なのは確か。ただ幸か不幸か人物描写が平板ゆえにある種ドキュメント的な殺伐としたムードが生まれているし、世界の破滅を窓からの風景で知るしかない不安感や怪物との白昼の遭遇の恐怖感にはオリジナリティを感じる。個人的には満足。

• 20:16  海外ドラマファンにはお馴染の俳優が。『24』『シックス・フィート・アンダー』のエリック・バルフォーはいざという時役に立たない色男という感じがぴったり。『デクスター』のエンジェル刑事ことデイヴィッド・ザヤスがチョイ役と思わせて後半意外な奮闘を見せてくれ嬉しい。

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