『ももへの手紙』に相米慎二を感じる

  • 02:13  『ももへの手紙』。主人公の少女の大人でも子供でもない中途半端な肉体の雰囲氣を比較的シンブルな絵で生々しく伝える職人芸が凄い。やらしく聞こえるかもだがそのエロスこそが映画の中心であり、涙が自然に出てくるのは描かれた肉体を通じて自分が同年代だった時の記憶を呼び覚まされるからだ。傑作。
  • 02:42  フリがあり回収がある丁寧な作劇に松竹的伝統を見る一方、少女と母親の肉体の実感や、妖怪たちの一見無意味に思える動作のたまらない吸引力には強烈に相米映画を感じた。画面の中に身体がある喜び。これを実写で感じたのは最近では今泉力哉監督『終わってる』だけ。実写頑張れ。

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