西村賢太『小銭をかぞえる』想像を超える「最低」ライン

  • 13:54  西村賢太『小銭をかぞえる』(文春文庫)読んだ。同棲中の女との揉め事×2本。主人公の最低ぶりが不快を超え愉快に感じられるのは、どんでん返しのごとく読者の予想する「最低」ラインを軽々上回る「最低」が飛び出して来るためか。無論流れるような語り口あってのもの。町田康の解説も読み応えあり。

小銭をかぞえる (文春文庫)

小銭をかぞえる (文春文庫)

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