『インセプション』

  • 11:48  インセプション』観た。自分は「夢もの」が大好物なので「夢の第二階層から更に第三階層まで行くぞ」みたいな台詞が出るとそれだけでゾクゾクしたクチ。だけど「こんなの全部夢の中の出来事じゃねえか」と感じる人には、なんとも苦痛な映画だろう。前の席の男がそうだったのか終始モゾモゾ。
  • 11:49  映像で夢を描写するとアニメの『パプリカ』みたいに過剰なメタモルフォーゼをやりがちだが、実際の悪夢ってもっと地味にシュールなものだ。そこへいくと、この映画のホテル廊下の空中浮遊やバン落下場面は、かなりリアルに夢っぽくて良かった。アクションだけど筒井康隆つげ義春的なムードがある。


  • 11:51  当然ながらP・K・ディックを連想するけど、ノーラン映画の場合、現実逃避的欲求から夢に逃げ込んでる感じは全然なく、科学実験みたいな冷静さに満ちていて、そこがもうひとつ官能が感じられない理由かも。同じ構造の話でありながらなんとも官能的な「うる星やつら」第101話を見返し、やはりこの頃の押井守は天才と再認識。

Powered by twtr2src